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和海悠の『Passing through a Tunnel』〜方向性模索中〜

和海悠(かずみゆう)の好きな音楽、創作、IT、最近の興味と自分の気づいたことをダダ漏れに発信中。

終わらない無為。

振り返れば振り返るほど無為だ。
卒論という名ばかりの勉強をしているように見せかけて、
昼間から次の昼間まで遊び倒す。
その間、僕の中には何もなくなる。
唯一感じるささやかな心の揺れは、僕という個人全体には何の影響も及ぼさない。
誰かと誰かの複雑な倦怠期の事情とか、もうしばらく良い方向には変化しなさげな誰かの未来とか、知り合いの誰かや今はもう見知らぬ誰かの評価とか、生まれてもそれは中に染み込むことなく流れていく。

朝焼けの中のまどろみ。
寝付けない昨晩を想う。
床の硬さと夏布団の薄さは多少あったものの、そんなものが原因じゃない。

切れ間なく続く陣取り合戦。
無意味に始まる怖い話。
深夜に香るポテチ臭。
秘密が秘密じゃなくなる瞬間。
もう動かすのが困難になっている身体で、無くしたいはずの感覚を察知していた。

『どうして人はみな未来を向いて生きなければならないのだろうか。』
こんなフレーズがあった小説を読んでいたからだろうか。
やっぱりもう少しこうやって学生のままでモラトリアム真っ只中でいたいなって想う。

別に何かをやり残したつもりはない。そんなもん案外いつだってできるもんだから。

この無為な時間を、もう少しだけ肯定していたい。
責任も経済も政治も義務も全て投げ出して、毛布に包まり眼を閉じていたい。

こんなことを思う僕は間違っているのだろうか。
現実から逃げているだけなのだろうか。
それはそれでいいけど、と開き直るだけだけれど。