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和海悠の『Passing through a Tunnel』〜方向性模索中〜

和海悠(かずみゆう)の好きな音楽、創作、IT、最近の興味と自分の気づいたことをダダ漏れに発信中。

温室育ち。

温度が管理されている室内は快適で、
外敵から守ってくれるビニールは頑丈で、
ここではいつだって僕は剥き出しでいられた。

憧れに身を任せて一歩外に出たら、
空気は思ったより乾燥していて、
周囲に寄ってくるのは美しい空ではなく腹を空かせた蟻だった。

目の前にある「熊出没注意」の看板に怯え、
遠くに聞こえる叫び声に耳を塞ぎ、
脚を踏み出すことができなくなった僕はそっと引き返す。

そんな繰り返しはいつ終わるのか、もしくは終わらないのか。
終わらせたいのか、それとも終わらせたくないのかすら曖昧で。
幸せの定義を自分で決めると決めたはずがこのザマ。

信じるものを選び抜けば何も信じられないようなこの世界で、
自分自身の価値観を信じていきたい。
それが根拠のない直感だとしても、
これまでにあったような、いろいろ手を出しすぎて収拾がつかなくなる前触れだとしても、
ぶつかることを極度に避けていた、過去の安易な平和主義を打ち破れるのなら。