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和海悠の『Passing through a Tunnel』〜方向性模索中〜

和海悠(かずみゆう)の好きな音楽、創作、IT、最近の興味と自分の気づいたことをダダ漏れに発信中。

小説・映画「ふがいない僕は空を見た」:生きる、ただそれだけのことが、どうしてこんなにも苦しいのだろう。ってキャッチが胸を突く。

03ドラマ/映画 04書籍

小説版〜久しぶりに震えた〜

人間を醜くさせる愛、嫉妬、性、貧困等と、それに立ち向かって生きるテーマにリアルに向かい合える作品。特に貧困の団地に住んでいる高校生の話。働けど楽にならない暮らし、誰にも助けを求めなかった主人公がある人との出逢いで変化していく様は素晴らしかった。

生きるって果てしなくて難しいね…。足枷のない人生の方が珍しくて、そんなうざったい邪魔者もそれによって生み出された思想や価値観とも、向き合うしかないんだろうな…。 

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

 

 …と思ってずっと気になってた映画。

はじめは過激なシーンが続いて面食らうし、映像にすると生々しくて(いい意味で)抵抗あった。あんず(田畑さん)の美しさが逆にコンプレックスとなっている部分の説得力を増していたり。

個人的にはやはり、小説でも印象的だった、サブストーリーとなる団地のシーンと描写は苦しくなる。『どうして僕を産んだの?』とくる窪田さん(俳優さん)の熱が伝わってきた。コンビニの先輩という、本当に頼れる人が現れたのに、世間が許さないなんて…(´・_・`) 彼らが何をしたっていうんだ。こんなにも生きるのに苦しんで、苦しんで、まだ苦しめる必要があるのか。

これは、映画だけじゃなくて、実世界でも起こっている。もちろん、露骨に表出はしていないかもしれないけれど、きっと悲鳴はあちこちで上がっている。だからこそ、『ちゃんと僕たちは僕たちの人生を選択したか?』ってメッセージも説得力があるんだろう。

ふがいない僕は空を見た [DVD]

ふがいない僕は空を見た [DVD]

 

…ってなわけで、また読んでます、窪美澄さんのこの本。そして、窪美澄の書く、他の本も読んでいます。人間関係に繊細で心のひだに触れるような言葉を使う作家さんです。